たとえば

sugity2009-01-06

目の前に大病をわずらった患者さんがいる。


投薬したり、栄養つけたり、安静にしたりだけではもう限界。
重度の障害が表れ、いつ心臓が止まってしまうかわからない。


患者さんは外科手術することを決心した。
それがどこまでの決意かはまだわからないけど。


できれば手術しないで済ませたかった。
かなりの痛みを伴うし、失うものも大きすぎる。
たとえ手術が成功しても、いまある手足がなくなってしまうかもしれない。
自分の意思ではもう体を動かすことができなくなるかもしれない。


でも、苦しみを伴う手術を選ぼうとしている。
なんとか生きようとしている。






そんな手術に私が立ち会うことになった。
技術的に私ができることはない。皆無。


できることは、手術を真剣に補佐すること。
そこで患者さんを救う技術を学ぶこと。